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【6月28日】「ディアスポラな国、韓国ー映画にみる移民、養子、マイノリティ」『韓国映画から見る、激動の韓国近現代史』(書肆侃侃房)刊行記念トークイベント 崔盛旭×夏目深雪

『韓国映画から見る、激動の韓国近現代史』(書肆侃侃房)刊行記念トークイベント 崔盛旭×夏目深雪

「ディアスポラな国、韓国ー映画にみる移民、養子、マイノリティ」

2024/06/28 (金) 19:00 - 20:30 JST

2024年4月に刊行された『韓国映画から見る、激動の韓国近現代史』は、映画研究者である崔盛旭さんが韓国近現代史や社会問題をテーマにした映画作品について解説した一冊です。
ディアスポラや移民をテーマにした今回のトークイベントのお相手は、『国境を超える現代ヨーロッパ映画 移民・辺境・マイノリティ』『韓国女性映画 わたしたちの物語』(ともに河出書房新社)などの編著作を持つ批評家で編集者の夏目深雪さんです。養子制度が根付かなかった韓国では、アメリカを始めとして大量の海外移民(養子)を生み出し、また植民地支配や戦争によって、朝鮮半島のみならずアジア各国に「在日コリアン」「朝鮮族」「脱北者」という多くの移民=マイノリティが誕生しました。なぜ人口もそれほど多くない東アジアの小さな国から、これほど多くのディアスポラが生まれたのか。その背景には朝鮮半島の激動の歴史のみならず、韓国に根付く儒教的な物の見方があると言えるでしょう。
トークでは、『ベイビー・ブローカー』『ミナリ』『国際市場で逢いましょう』『ブルー・バイユー』『ソウルに帰る』『冬の小鳥』『焼肉ドラゴン』『ミッドナイト・ランナー』『ファイター 北からの挑戦者』などの作品に見られるディアスポラとその根底にある儒教的考え方を考察し直し、そこで描かれた新たな家族の形を探ります。
 
【登壇者プロフィール】

崔盛旭(チェ・ソンウク)
1969年韓国生まれ。映画研究者。明治学院大学大学院で芸術学(映画専攻)博士号取得。明治学院大学、東京工業大学、名古屋大学、武蔵大学、フェリス女学院大学で非常勤講師として、韓国を含む東アジア映画、韓国近現代史、韓国語などを教えている。著書に『今井正 戦時と戦後のあいだ』(クレイン)、『韓国映画から見る、激動の韓国近現代史』(書肆侃侃房、2024年4月刊)。共著に『韓国映画で学ぶ韓国社会と歴史』(キネマ旬報社)、『日本映画は生きている 第4巻 スクリーンのなかの他者』(岩波書店)、『韓国女性映画 わたしたちの物語』(河出書房新社)など。日韓の映画を中心に映画の魅力を、文化や社会的背景を交えながら伝える仕事に取り組んでいる。

夏目深雪(なつめ・みゆき)
映画批評家・編集者。多摩美術大学非常勤講師。アジア映画を中心に批評活動を行う。企画編集した共編著書に『国境を超える現代ヨーロッパ映画250』(河出書房新社)、『アピチャッポン・ウィーラセタクン』(フィルムアート社)、『躍動する東南アジア映画』(論創社)、『ナチス映画論』(森話社)など多数。編著書に『岩井俊二』(河出書房新社)、『新たなるインド映画の世界』(PICK UP PRESS)、『韓国女性映画 わたしたちの物語』(河出書房新社)。
最新刊は7月末刊行予定の『飛躍するインド映画の世界』(PICK UP PRESS)。
 

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