18世紀×ロシア×オペラ -音楽史探究の魅力に迫る!
『シェレメーチェフ家の農奴劇場』刊行記念イベント
ロシア音楽史の〈ミッシングリンク〉に迫る!
謎の多い18世紀ロシアに光をあて、巧みな構成と生き生きした人物描写で、「映画にしたい面白さ」と高い評価の『シェレメーチェフ家の農奴劇場』。
「もっと美しい音楽を、感動の舞台を、自分の手で実現してみせる!」
登場人物たちの音楽への憧れ・情熱はケタはずれ。
歴史を動かしてきたのは、個々人のこうした情熱ではなかったか、と思わされます。
本書執筆にあたって著者が影響を受けた、ロシアとフランスの歴史・音楽史の本や、パリ・オペラ座の関連書も紹介しながら、音楽史探究の面白さを語ります。
■開催概要
登壇者:森本頼子(音楽史研究者)、片桐文子(編集者)
日時:2024年11月16日(土) 18:00~19:30
場所:文喫 栄(名古屋市中区栄4-1-1 中日ビル 2F)
参加費:【会場参加】一般(文喫180分入場料込み)¥2,200
【配信視聴】一般 ¥1,100
【会場参加】学生(文喫180分入場料込み) ¥1,100円 ※こちらのチケットは当日会場にてお支払となります
【配信視聴】一般・書籍付(送料込み) ¥4,800
■『シェレメーチェフ家の農奴劇場』概要
18世紀後半、啓蒙専制君主エカテリーナ2世のロシア。
パリ・オペラ座に憧れ、その舞台をモスクワで実現しようとした青年貴族がいました。「農奴劇場」とは、当時ロシア全土に170超も存在した貴族の私営劇場。なかでもシェレメーチェフ家の劇場は、規模の大きさと質の高さで傑出した存在です。
本書の主人公ニコライ・シェレメーチェフ伯爵は、エカテリーナ2世の息子パーヴェルの「遊び相手」として少年期を過ごしました。しかし成人後はペテルブルグでの宮廷勤務を嫌い、モスクワで音楽(とくにチェロ)に没頭します。
青年時代に訪れた、パリ・オペラ座の華やかな舞台を忘れられなかったニコライ。父が運営していた農奴劇場を受けつぎ、いよいよオペラ上演に乗りだします。
オペラ座管弦楽団にいた盟友イヴァールから、最新ヒット作の楽譜や台本を取り寄せ、才能を見出した農奴に演劇・音楽・バレエの専門教育をおこない、新たな劇場の建設にも精力的に取り組みます。
やがてニコライの情熱は、ロシア語によるオリジナル・オペラの創作へ…
ニコライ・シェレメーチェフ伯爵はのちに、農奴出身の「歌姫」と身分違いの結婚を果たします。音楽への並外れた情熱が、ロシア音楽史にどのような足跡を残したのか。ニコライの軌跡をたどります。
■登壇者プロフィール
森本頼子(もりもと・よりこ)
音楽史研究者。愛知県立芸術大学大学院音楽研究科博士後期課程(音楽学専攻)修了。博士(音楽)。現在,名古屋音楽大学音楽学部,金城学院大学文学部,愛知県立芸術大学音楽学部,各非常勤講師。早稲田大学総合研究機構オペラ/音楽劇研究所招聘研究員。編著:『音楽と越境』,『上海フランス租界への招待』。共著:『オペラ/音楽劇研究の現在』,『バロック・オペラとギリシア古典』。
片桐文子(かたぎり・ふみこ)
書籍編集者。東京藝術大学大学院修士課程(音楽学専攻)修了。1991-2015年春秋社編集部。2016年に道和書院に移り、2018年に事業承継。株式会社道和書院代表取締役。
【ご来店のお客様へのお知らせとお願い】
・参加費にはフリードリンクが含まれています。
・イベント当日は17:30より入場可能です(イベント開始時刻は18:00です)。イベント開始時刻の15分前までには、「文喫 栄」の受付レジで入場手続きをお済ませの上、会場の「読居 嘴広鸛(ハシビロコウ)」までお越しください。
・17:30以前にご入場いただく場合は、追加料金でのご案内となります。
・チケットご購入後、イベント当日以降の返金はお受けできません。
【イベントライブ配信視聴について】
・イベントの配信は「Vimeo」でライブ配信されます(chrome、safari等のブラウザ、Vimeoアプリからご視聴可能です)。
・ライブ配信開始時刻は17:55です(イベント開始は18:00)。
・イベント当日の17:30〜17:45に配信URLを登録メールアドレスに送信します(URLをクリックするだけで、視聴することができます)。
・イベント当日の17:30以降はチケットの購入ができません。配信は、インターネット接続環境が整ったパソコンやスマートフォン、 タブレットからご視聴いただけます。
・イベント中の録画・録音は堅くお断りしております。
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